なんて答えるかな。




そんなことを考えていたけど


啓くんの視線に、体が固まる。



鋭いのに

優しくて


綺麗なのに

切ない。





「華…俺がマジで、お前に興味ないと思ってるワケ?

恋愛対象になんかならないって?……鈍感にもほどがあるな。」



「………ぇ…」




フッと笑って

あたしの手首を掴む。




ドキッ



すぐさま心臓が反応する。





「…呆れたもんだな、全く」



「………ぇ…」





フワッ



手首を引っ張られて

そのまま


啓くんの胸に埋まる。




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