つい、啓くんの肩に 頭を預ける。 一瞬だけ、びっくりした様子だったけど もっと強く抱きしめてくれた。 「…なんか 啓くん、優しいね」 「そう?」 付き合えてるワケじゃない。 なのに すごく嬉しくて ……幸せ。 しばらく、こうしていたい。 「……なんか… カレカノみたい」 「もう8時過ぎた。 帰れよ」 バリッと剥がされる。 なんか、寂しいなぁ…… .