「ふぅーーん。」

「な、なんなんですか、その目はっ!!!」

「べっつにーぃ?
この期に及んで言い訳する藤堂は男らしくないなーと思ってるだけ。」

「ぶ、部長~っ!!!!」





うん。
あたしもそう思うぞ、しゅーちゃん。





ま……。
ここまできたら皆様にはバレてるだろうけど…。

しゅーちゃん、こと藤堂秀人(とうどう しゅうと)は私の元カレ。




しかもしゅーちゃんの浮気が原因で別れるという最悪エピソードのオマケ付き。




はー……。
アレが原因でしばらく男嫌いにもなったんだよね…(遠い目。)





だけど…それも昔の話。
今さらしゅーちゃんと出会った所でどうこうなるワケじゃない。





「お言葉ですが、藤堂さんと私は高校時代の先輩後輩以上の関係ではありませんから。」





私たちは前に進んでる。
今さら過去をほじくり返しても仕方ない。





「さっきは突然の再会で驚いてしまい申し訳ありませんでした。皆さんといい仕事がしたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。」





頭の中のスイッチを仕事モードに切り替えて。私はしゅーちゃん達に深々と挨拶をした。