「あの時は…ゴメン。
今さらだけど嫌な思いさせてゴメンな。」




そう言って。
しゅーちゃんはあの頃のように私の頭をポンポンと叩いた。





やめ…てよ。





「だけど俺にとって伊織は大事な人には変わりない。
形は変わってもこんな気まずい感じは嫌なんだ。」





やめてよ…、しゅーちゃん!!!!



しゅーちゃんは机の下で私の右手をギュッとつかむ。



あの頃と違うゴツゴツした大きな指と…、あの頃と同じ熱い手のひらが私の鼓動を早くさせる。




「だから…さ。
俺からこんなこと言うのは変だけど伊織とは仲間として、友達としていい関係でいたいんだけど…、無理かな。」





しゅーちゃんに捕まれた手のひらが身体中の血が集まっているかのように熱い。





ヤバい、ヤバいよ、私。