「なんで起こしてくれなかったのよ!!」 カーテンを勢いよく開けるお母さんを軽く睨みながら言った。 「何回も起こしたわよ!起きないあんたが悪いんでしょ。」 平然として言うお母さん。 あたしはそんなお母さんを横目に見ながら洗面所に向かった。 栗色の長い髪の毛を特にセットするわけでもなく、手ぐしで済ましただけ。