プルルルル…
「もしも〜し!!」
軽快な声で電話に出る元カレ。
「由香里だよ。」
「仕事終わったの?」
「うん。終わったよ。」
「まじ?あのさ、迎えにきてぇ」
酔っ払った声…。
迎え?私が??
「何処に行けばいいの?」
私は迎えに行く気だった。
「ファミマあるぢゃん?そこで待ってるからぁ」
「わかった。すぐ着くから。」
電話を切り車で向かった。
当日私はその近くに友達と住んでいた。
ファミマはアパートから車で⑤分もかからない。

ファミマに着くと店の前に座っている元カレを見つけた…。
「迎えにきたよ。」
「おっ、本当に来てくれたんだぁ〜」
笑顔で言う。
昔と変わらない笑顔…
二人で車に乗る。
「車変わったねぇ。」
そう。あなたと付き合ってた頃とは違う車。
「何処まで送って行けばいいの?」
私が言うと、元カレから以外な言葉が返ってきた。
「俺帰る所ないんだよね…」
えっ?何?
「どうゆう事??」
元カレは話始めた。
「俺、結婚して子供もいるんだよね。でも家に帰りたくなくてさぁ…。」
何か理由があるらしい…

少し考えたあと
「私、今近くに住んでるんだ。行く所ないなら泊まって行ってもいいよ。」
戸惑いながら言った。元カレは安心した顔で
「マジ?ありがと。」

アパートに着き部屋に入る。
だいぶ飲んでるようで、目が虚ろな元カレ…
元カレは奥さんの話を始めた…
話を聞くと考えられないような話ばかり。元カレが可哀相になった…。
何時間が話したあと
「寝ていいよ」
私は彼氏を布団に寝かせた。
元カレは布団入り、少ししてすぐに寝た。

戸惑いもあったけど、私は元カレを泊めた事、後悔などはしてない。力になってあげたいと思った。
その日、私は寝れなかった。