「まま、今度はいつになったら帰ってくるの?」




「多分、来週くらいかな・・・♪」




「早く退院して、一緒に遊ぼうね。」




「そうね。遊ぼうね!」




ままの言葉は嘘だった。
帰ってきたのは、ままの青白い顔と、私が見た、初めてのパパの泣いた顔。




ままは言った。




来週くらいには帰れると・・・。




でもそれは嘘だった。




遊んでくれると・・・。





ままは嘘つき。




―――小6の夏
    大好きだったままが死んだ。―――