マイペースな美亜は自分の中で解決と判断し、綾子にフラれた事をブチブチと愚痴り出した



形勢逆転!!

今度は美亜が落ち込んでいた





「綾子って大人的考えだから、たまに冷たいんですよ」



はぁーと溜め息まで吐き出した



「で、でも、2人とも仲良さそうに見えるよ!宮部さんは白石さんの事が好きなんだよ。」



阿部は体操座りをして俯いている美亜のお悩み相談に律儀に答えた



「構ってあげたいんだけど、どうしても経理は月末忙しくなるからね。」



背を向けている美亜の元へ行き、目線を合わせるように阿部もしゃがみ込んだ



「だから宮部さんが忙しい時は俺と一緒に遊ぼ!」



この状況は保育士さんと園児!?



「…阿部さんと?」



優しく言葉を落とす阿部を見上げると、いつものキラースマイルを取り戻していた



「そ!もし、今日の予定が空いてるんだったら飲みに行かない?」



ニコニコと笑みを崩さず優しく接してくれる阿部


この笑顔を見れば誰でも即答したくなる



「今日…ですか?」


「もしかして予定入ってた?」


「い、いえ!」


「じゃあ、決まりだね。そろそろ戻らないとね……はい」



先に立ち上がった阿部の差し出された手に自分の手を重ねて立ち上がった