こうなっては埒が明かない



「美亜、帰るわよ」


「え〜まだ飲むぅ」



駄々をこねる美亜を尻目に、綾子は勘定を済ませようと財布を取り出すが、「ここはいいから」と言う阿部にお礼を言い、美亜を引きずって店を後にした







酔っ払って理解し難い言葉を喋っていたが、可愛い仕種や様子を思い出すだけで顔がニヤけてきた



「幼馴染みか〜」



今日は自分の中のモヤモヤが晴れたので、まだまだ酒が進みそうな阿部であった