心の晴れた阿部はテンションが上がり、釣られた美亜も普段よりピッチが早く思った以上にアルコールを飲んでいた



「ひゃっほ〜う、ルピピ」



何が楽しいのだろうか、訳の分からない言葉を発している


綾子は呆れながら介抱した



「ほら、飲み過ぎだって」


「白石さんってお酒に強くなかったんだね」


「ホントにすいません」



綾子は申し訳なさそうにマスターと阿部に詫びを入れた



「いやいや、楽しい物が見れて良かったよ」


「さあっすがー阿部さん!」



「きゃっほーう」とはしゃぎながら阿部に抱き付いた美亜をベリッと引っぺがした



「ほら、美亜!!」


「綾子こわ〜い」



美亜は涙目になり怯えた演技をし、「キャー!」等と言っている