美亜は腑に落ちなかったが、とりあえず乾杯した



「でも美亜凄いわよね、主任の家に押しかけるなんて」



押しかける!失礼な



「だって、しょうがなかったんだもん。あのままじゃ、家無し子だし」



注文した料理がまだ来ていないので、突き出しをつまみ始めた



「綾子んちも考えたんだけどさ、通勤に時間かかるし、鷹科の家なんて、もっと遠いし」


「ほぉー」


「まあ、部屋探しするの忘れてたあたしが悪いんだけどさ」