やはり週末


仕事帰りのサラリーマンで店内は埋め尽くされていた



「うへ〜多いーね」



キョロキョロ店内を見渡す美亜をほっといて、綾子は「生2つ」と注文した



「みんな残業しないのかな」


「さぁー」



綾子は興味なさそうだ



「要ちゃんは残業っぽかったな」


「それよりさ」



待ってました!とばかりに目をギラギラさせながら本題に入ってきた



「あんた何時から同棲してんのよ?」



同棲じゃなくて『同居』なんですけど



「えっとね、10月入ってから直ぐだよ」



という事は、美亜が引っ越しして3週間は経っているのだ



「何でもっと早く言わないのよ?」



綾子がつまらなさそうに言った所で飲み物が運ばれてきた



「ではでは、美亜の恋を祝して…」


「ちょっ、ちょっ、何で?!」


「なんとなくよ」



…なんとなく?