要は昼飯を食べており、美亜はチケットを眺め満足そうにしていた



「あ、あの…この映画大人気で面白いですよね」



沈黙を破ったのは瑠璃だった



「でしょ、でしょ!!あたしってばラッキー、ふふふふふっ」


「じゃ、お先に」



いつの間にか食べ終わっていた要が席を立つと



「あっそだそだ、はい!」



美亜は先程一から貰った映画のチケットを2枚要に渡した


「ああ」


短い返事すると要は仕事に戻っていった



阿部と瑠璃は目を丸くして見合わせ、謎の鍵を握る人物を見た


美亜は残りを満足そうに平らげていた


聞こうにも何と聞き出してよいのやら


質問しても、まともな答えが返ってくるのやら



結局、2人共謎が晴れないまま昼飯を終えた