何故このメンバーになってしまったのだろう


要が居る事で、社食内に居る女性社員からの視線が熱い



「同じ課の特権ですよね」



嬉しそうに瑠璃は美亜にだけ聞こえるように囁いた


確かに、別の課であれば話す機会は少なくなる





美亜は今日も楽しみにしていた弁当を開けた



おおうっ!オムライスコロッケだ


そして、ブタさんとカニさんとタコさんウィンナーもいる

彩りに野菜のソテー、プチトマト



瑠璃は美亜の弁当を覗き込み、ちょっと躊躇いながら自分の弁当を開封した



「すごい、瑠璃ちゃん!美味しそうな、おっべんとぉ〜」



カニさんをフォークで刺しながら美亜は言った


ここだけ、女子校のようなノリである



「クククッ、白石さんって元気だよね」



元気…現金の間違いではないのか



阿部の放った一言に、要は1人心の中で思った



「いいなー手作り弁当。俺も食いたいな」


「阿部さんも作って貰ったらいいじゃないですか」


「誰に?」



美亜はちょっと考え、間を空け



「……………お母さんに!」


「はは、お袋にね」




3人共、苦笑するしかなかった