このためだけに、午前の仕事を頑張ったといっても過言ではない


メニューはハンバーグ

ポテトサラダ

ブタさんウィンナー

ウサギちゃんリンゴまで添えてある



「それって、自分で作った…」


「わぁ〜美亜さん、お弁当作ったんですか?」



綾子が尋ねようとした所、トレーを持って来た瑠璃の言葉に被った


「お疲れ様です」と綾子に言って美亜の隣の席に座り、弁当をマジマジと見ている


綾子も弁当をマジマジと見つめた



「まっさかー」



豪快に口を開け、1匹のブタさんを頬張った



「あたしが料理出来るわけないじゃん」



そう、美亜は料理音痴なのだ


それを知っている綾子は、まともな手作り弁当を持っている彼女が不思議で仕様がない



「そーよね、美亜のは下手物料理だもんね」



では、一体誰が作ったのか


綾子はかなり疑わしい目で



「もしかして、それ拾ってきたわけじゃないでしょうね?」



美亜なら有り得る


それを容易に想像出来るため、瑠璃も引き気味だ