生徒会室に戻った私達を、メンバーが安心した表情で迎えてくれた。
「…大袈裟な」
そう言って零会長は顔を逸らすと、自分の席にいってしまったけど。
「華奈、仲直り出来てよかったなー」
「はい、ありがとうございますっ」
咲先輩が、ポンッと頭に手を置いてくれた。
「…会長も人騒がせな人だ」
「まぁ斎藤くん、会長がこうなのはいつもの事じゃないですか」
「そーだぞ銀司。こんなのはまだ、たいしたことないだろ」
小橋先輩と克也先輩の言葉に、斎藤先輩も口元を緩める。
「人騒がせでこそ、会長か」
「1番酷かったのは、なんと言っても教頭室に入って、あの怖ぇ女教頭が作詞作曲した楽譜を盗み出したやつだよな」