堂上宏樹 18歳。
自分ではよくわからないがイケメンの部類に入るらしい。
髪は何の面白味もない黒。
ワックスで軽く固めたりしている。
身長は178センチ。
「宏樹~!DARK ROADの新曲、今度出るじゃん??お前、買う??」
「買うけど…。」
「頼むっ!超金欠貧乏で可哀想な俺に………貸してくれっ!」
ハァ~。相変わらずため息が出る。
別にそれは構わない。
それより、そこまでコイツがDARK ROADを好きだとは知らなかった。
「いいぜ。」
「おおっ!ありがとよっ!さすが俺の親友!」
「親友はいいが席につけっ!馬鹿者が。」
いつの間にか教室にいた教師に驚きつつも、気の無い返事をして春樹は自分の席へとのんびり戻っていった。
毎日代わり映えのない毎日。
こんな日常が当たり前。
こんな日常に最近は飽きてきた。
どうしたらこの退屈な毎日から抜け出せるだろうか。
今日は一日、そんなことを考えていた。
そして帰り道――
俺は見つけた。
なんて簡単なんだ。
こんな毎日から抜け出す方法が1つ…見つかった。