「じゃあ宏樹は一番何が苦手だった??」


逆にこっちから質問してみる。


「俺は長座。38cmしかいかない。」


「私、61cm」


自慢げに答える。
すると、宏樹かムッとした。


「じゃあ得意な種目。」


あ、今誤魔化した。そうおもいつつ、あえてツッコまなかった。

今まで一緒にいて思ったのは、宏樹はプライドが高い。
だから、あまり言うときっと拗ねてしまう。


「そうだなぁ~。
上体起こしと、反復横とび、短距離走。
これは10点だった。
あとは9だったり8だったり7だったり…。

宏樹は??」


5はひとつもなかった気がする。あれ??持久走5かな?6かな??

ま、いいや。


「俺も短距離走と上体起こし。あと、握力は少しよかった。
確か10点と9点。」


「男子はレベル高いよね~。」


前、男子の点数を自分に当てはめてみたら全然駄目で、かなりショックだったのを覚えてる。


「別に…。女子とくれべたらな。」