そんな現実にホッとする自分がいる。
でも、そんな心配をしていることが嬉しい。

宏樹と付き合うなんて、夢のまた夢だった。

いつも影ながら宏樹を見ていのに…今はとなりにいる。

私の彼氏。


「私、運動神経悪くは無いんだけどなぁ~。
宏樹見てると悲しくなってくる。」


「中学、体力測定何位??」

ここから突如、体力測定の話になった。
私は中学時代の薄れた記憶を辿る。


「女子だけだから…83人中3位…だったかな??」


「かなり良いじゃんか!」


それがそうでもない。


「確かに、良いのはずば抜けて出来るんだけど…ダメなのだと70位くらいのもあった。」


「例えば??」


「持久走。1000M、5分05秒。」


「それ、俺の1500M。」


「死んでしまえ。」


本気で思った。


「ウソウソ。1500Mは5分30秒くらい。」


そうなんだ。
でも正直、それでもかなり羨ましい。
だって200M持久走で一分かかんないんでしょ??

他の種目は最悪でも全国、校内平均はいくのに、持久走だけは両方ダメだった。