「良いから向けって!」

そう言って、私の肩を掴むと無理矢理向かい合わせになるようにされた。

「あのさ…」


『…なんなのよ』


何か言おうとした彼の言葉を遮る。

「え?」


『なんなのよ!いつも、いつも嘘ばっかついて!
どうしたい訳!?』

泣き顔のまま彼の顔を睨み付けて、叫ぶように言う。


いつも嘘ばっか。

あたしがあなたの事を好きなのを知ってて、面白がって楽しんでたの?

簡単にいつも騙されるからバカにしてたの?


だからってわざわざこんな日に学校に呼び出す事無いじゃない…。