「待てよ!確かにみんなは登校じゃない。…だけどお前と俺は登校日なんだよ」


手を掴まれ、益々訳の分からない事を言う彼。


『…なんなのよ…』

騙された事に対する怒りなのか、こんな日に騙され自分の情けなさになのか、涙が出そうになる。

そんな顔を見られたくなくて、俯く。


「こっち向けよ」


手を掴んだまま偉そうにそんな事を言う彼。


「…嫌」


こんな顔見せれる訳無いじゃない…。