「はぁ-…、疲れた。」





3時間くらい経った頃、由里香先輩がそう言った。
………ものすごい集中力。

しかも、巧先輩の数学と現代文と英語(さっき巧先輩がやってたような?)まで終わらせたみたいだ。すげ-…。



ちらりと見ると、巧先輩はおそらく化学の宿題をやっていた。わあ、呪文だ、呪文。

隣にある参考書を見ながら、必死に問題を解いている。



「綾人くんは?終わった?」

「あ、いや…。どうしてもここの2つだけ分からなくて。」



あんなに集中してたのに…由里香先輩まだいけるんだ。