一夏の思い出。

きっと、今日のことは忘れないって思った。





「じゃあな。また明日。」

「さようならっす。」

「またね。バイバ-イ。」





地元駅に着いて、改札をくぐると温かい何かを感じた。

ちょうど、日が沈むところで、街全体が橙色に染まる。



今の私の心みたいだった。



私は家に向かって歩きだした。この時間でも、少し歩けば汗ばむ陽気。

けど、私は夏が嫌いじゃない。





よし、明日からまた頑張ろう。

帰って、自分の部屋から見た空にはキラキラと小さな星たちがたくさん瞬いていた。