ひょいひょいバーを跳び越える少年たちには羽が生えているみたいだ。



「あの子、厳しいね。」



…9人残っているフィールドの中。

落ちるのはあと1人。



誰も譲らない、そんな状況。



でも、見るからに限界な男の子が1人だけいた。
まわりの応援者や傍観者、きっと試技中の子たちみんながあの子は次跳べないと確信していた。

…と思う。