この場所は、私と巧で守らないといけないよね。私たちだけじゃなく、先輩たちのためにも。 いつでも戻ってこれるように。 私は何度目かわからないため息をぐっと飲み込んだ。 そして、深く息を吸い込む。 見上げたら、茜色と群青色が交ざりあった幻想的な空があった。 何かの始まりと終わりを表しているような、不思議な気持ちにさせる空。 少し先には、1番星がキラリと輝いていた。