「綾人、…有名人?」 「い、いや…。」 希一は、驚いた顔を見せ、そのあと何かを考えだした。 「私、陸上部2年、マネージャーの諏訪由里香です。 急に声をかけちゃってごめんね。…去年たまたま見学に行った中学の大会で見た気がしたから。」 「…はぁ。」 「田中綾人くん、うちの陸上部に入る気はない?もう一度、走り高跳びやら 「やりません。」 俺は、キッパリと断った。 もう、陸上競技は辞めるって決めたんだ。