俺や巧先輩の弱いところも全部受けとめてくれる。 じゃあ由里香先輩は…? 自分は何もできないとわかっていながらも、由里香先輩のことが心配にもなる。 「綾人どうした?」 「なんでもないっす。すいませんした。」 「ならいいけど…。」 せめて、あの人の負担にはならないようにしよう。 それが俺にできることだ。 巧先輩の横を歩きながらそう思った。