──―─…‥
「なあ、部活決めた?」
「俺はサッカー!」
「え、サッカー部?
マネージャーやろうと思ってるんだ!名前は?」
「僕は軽音でキーボードやりたいんだ。」
「キーボード?じゃあ、俺はギターやるから組まないか?」
──―─…‥
クラスは部活の話で持ち切り。
俺は中学時代を思い返していた。
───…‥
「陸上?」
「そう。お前にはきっと素質あると思うんだよ。とりあえず入れ。」
俺にそう言ったのは中学の陸上部顧問、中島先生。
誘われるがままに入っただけの陸上部。まともに練習なんかしなかったし、サボることだってよくあった。
けど、中学1年の冬に言われた言葉にムカついて本気になった。