私は、スッキリした巧の顔を見て安心した。



最近やけに疲れた顔をして、明らかにモチベーション下がりまくりって感じだったからね。

吹っ切れてくれたならよかった。





「一緒に戻ろうか。」

「だな。きっと、綾人も待ってるだろうし。」





仲直りした巧とふたり、綾人がいる練習場所へと戻った。

絶対に何があったか気になって仕方ないだろうに、綾人は何も聞いてこなかった。



ただ笑って、

「先輩たち遅いですよ-。
寂しいじゃないですか-。」

と言ってくれた。