「つーちゃん、この後空いてる?」
体育祭を終え、教室で帰りの支度をしている。
「こ、この後!?体育祭が終わったばっかなんだけど…」
「お願いっ!ちょっとで良いから。」
「ヤダよ、疲れてるもん。」
断固として断る、つーちゃん。
ぶー
相談したい事、あったのに……
「ねえ、ちょっとだから!!」
「イヤですっ!他の人を誘いなよ。」
「イージーワールー!!」
つーちゃんじゃなきゃ、ダメなのに…
他の人に相談しても、本気で考えてくれないよ。
「怜、」
「ん…?あ、俊っ!!」
ビックリぃ~
俊とは、保健室以来話してないから。
心拍数、急上昇。
「そんなに驚かなくても…」
「いや、何かいきなりだったから…。ごめんなさい…」
何で謝ったんだろ。
そこまで悪いことしてないよ?
「ねー、俊。怜の相手してやってくんない?」
「ええー!?つーちゃん、ヒドイよ!」
俊に、私の事押し付けるなんて……。
「良いよ………」
へっ…?