「眠い…」


半開きの目でふらふらと家の門をくぐると誰かとぶつかり直ぐ様平謝り。


「すいませんっ」


「別に…」


そう言うと足音が遠くなり顔をあげると姿はもう見えなかった。


「う～ん…大丈夫かなぁ～あたし」


途中コンビニでちゃっかりコーヒーのブラックを買い目を覚まそうと頑張って飲む。


効果無し!!


ふらりふらりと意識が遠退きそうになりながら学校に着き保健室に直行。


「すいません、具合悪いので…」


「おはよう真琴ちゃん、君が保健室に来るなんて珍しい」


保険医の司(つかさ)先生が軽く笑いながら体温計を差し出す。
噂では『恋の悩み相談』なんてのもしてるらしいとか…


「昨日一睡もできなくて…少しだけ眠らせてくださいっ」


「睡眠不足なら仕方ない…いいよ、暫く寝てなさい」


「ありがとうございますっ」


医務室のベッドに入ると意識が一気に遠退いて夢の中へ…



おやすみ…なさぁ…い……



「なにをそんなに悩んでたんだい？」



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