「んんっ…やぁっ」


 有の突然の行動と執拗な愛撫に、姫乃は完全にパニックを起こしていた。


 ――…どうして?

 ―――私が勝手に道着に触れていたから…?


「せんぱ…お願い、やめて…」


 姫乃は泣きながら愛しい顔に懇願する。

 その顔は残酷にも、凍てつくような冷たい顔だった。


 ―――先輩…怖い。どうしてこんな酷いことを…? 何故、そんな冷たい表情をしているの…?



 有は一層強く、姫乃の大きな胸を揉みあげると、桃色の突起を噛んだ。


「んっぁあああっ」


 びくんっと跳ね上がる姫乃の肢体。


「イイ声だな」


 そう云うと、有は姫乃の口唇を強引に塞いだ。


「んんんっ」 


 深くキスをされ、有の舌に口腔内を犯され攻め立てられる。

 姫乃は小さい悲鳴を上げるが、それさえも有に飲み込まれてしまう。



 …私のファーストキス。

 大好きな先輩とのキスなのに……。


 哀しさと息苦しさで、涙が溢れて止まらなかった。






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