有は手にしていた柔道着の帯で、姫乃の手首をきつく縛り上げる。

 そこで、やっと姫乃は自分が何をされようとしているのか、悟った。


「―…やっ…やめ…」


 いつもと違う有の様子に怯え、叫びたくても震えて声が出ない。


 ―――いや…怖い!


 そんな小さな抵抗に構わず、有は氷のような冷たい表情のまま、姫乃のブラウスの胸元に手を掛け。

 一気に引き裂いた。


 ブラウスのボタンが幾つかとび、繊細な白いレースのブラジャーと、鈍く光る青灰色のボタンのネックレスが露になる。


「―…いっ…いや…」

「へえ、これ未だ持ってたの」


 有はネックレスに指を絡めると、ぐっと引きちぎり、放り投げた。


「だめぇっ!!」


 姫乃は直ぐ様ボタンを拾いに行こうとするが、腹の上に跨がる有にしっかりと肩を抑えられていて身動きがとれない。


「逃げられねえよ」


 姫乃の白く柔らかい胸元に有は手をのばすと、下着を剥ぎ取り、豊かな膨らみを包み込んだ。


「あっ…あ…」


 有の大きな掌が、未だ誰にも触れさせたことのない滑らかな胸を包み、揉みしだく。


 つんと聳える淡いピンクの頂を、有は吸い上げ、舌で巧みに転がした。





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