「俺は本気だ、三代目さえ
 宜しければ組に戻る事を
 どうか許して頂きたい
   
 貴方になら、この組の全てを
 任せる事ができます」

要は、初馬の言葉に驚き
席を立つ。

「そんな事、無理に決まって
 います、幾ら、過去に
 高月組を盛り立てた実績の
 ある貴方でも、先代が絶対
 に許すわけが無い
 
 親父
 ここは退散しましょう」

「どうして、この私が絶縁
 ではなく、破門だったと
 思いますか?
 それは、イチヤの兄貴が
 いつでも、高月組に
 戻れるように配慮して
 くださったからです
   
 三代目、貴方の為なら
 私たちは命をかけます
   
 裏切り者が今更何を言うと
 貴方は思っていらっしゃる
 事でしょう
   
 しかし、あの頃の俺は
 どうしても、ショウが
 許せなかった
 アイツは貴方を・・・」