「やっぱり白にしようかなぁ〜?」
そう言って試着室から現れた彼女の姿に、私は思わず見とれてしまう。
純白のワンピースを身に纏った彼女は、まるでお伽話から出てくる何処かのお姫様のようだ。
大きくクリッとした茶色の瞳、高くスラッとした鼻、ウェーブのかかった明るいブラウンの髪。
そんな彼女の顔は同じ18歳とは思えないくらい幼くて可愛いらしい。
お姫様とゆうのは、少し大袈裟な表現かもしれないけれど、そう思ったんだ。
『雪子[ユキコ]らしくていいんじゃない?清純少女って感じ。彼氏も惚れなおすよ(笑)』
あたしが、そう言うと雪子はクスクスと笑った。
「しぃちゃんがそこまでゆってくれるなら、これにする♪買ってくるね?」
そう言ってレジの方へ、ちょこちょこと歩いて行った。