「行ってきます!」


いつもより早めの朝食を終えたあたしは準備を整え、いつもより早めに家を出た。



真っ直ぐに学校へは向かわず、あたしは、詩織ちゃんの家へと向かった。









ピンポーン…


チャイムを鳴らす。


ガチャ…


「奈緒ちゃん。」


詩織ちゃんのお母さんが少し驚いたように言う。



「おはようございます!あの…詩織ちゃんは…?」




「もう…大丈夫よ。けど、あの子、学校行きたくないってふさぎこんじゃって…。何があったかは絶対言ってくれなくて…。」






「…詩織ちゃんと、話してもいいですか?」


「え…ええ…。あの子、もう起きてると思うから。」



「おじゃまします。」


あたしは2階の詩織ちゃんの部屋に向かう。