だんだんと暑さも和らいできた9月の終わり。


いつものように昼休み、あたしは机に突っ伏して昼寝をしていた。


…と、

トントン…


肩を叩かれた。



…人が気持ちよく寝てんのに…。

あたしは不機嫌そうに顔を上げた。


「奈緒ちゃんの事呼んでって。」


クラスの子にそう言われ、廊下の方に目をやると…。



「ユキ先輩…」


陸上部の時の先輩がいた。



「久しぶり。奈緒。」


「お久しぶりです。先輩。どうしたんですか?」


あたしはユキ先輩の事を嫌いじゃない。だから普通にしゃべった。


「ちょっと部室にいい?」


??


あたしはユキ先輩と部室に向かった。