「奈緒~。次家庭科室だよ。早くしなきゃ置いてくよ~。」


朝の事が不安で楓達のとこに行き辛かったあたしを楓が呼んだ。

すぐに不安が消えた。

「ごめんね~。すぐ行く。」


「ほんっと奈緒はトロいね~。」
「ほんとほんと。もっとしっかりしないと~(笑)」


楓達が冗談混じりで笑いながら言う。


…冗談…だよね??

またちょっと不安になった。



それから、ちょっとずつちょっとずつ、楓達のあたしに対する態度はおかしくなっていった。