毎朝あたしは派手なメイクをして学校へ行く。


もう怖いものなんてなかった。学校の先輩達ですらあたしに目をつけようとはしない。

そりゃそうだろう。


金髪なんて学校であたしだけだ。



楓達もすっかり何も言わなくなった。




分かってる。今のあたしは弱さを隠すための偽りの姿だって。

こんな格好しなくても、強く、自分を持っていられるようになりたいけど…。あたしには無理だから…。

あたしは鎧を被って強くなる。

これは、あたしの自分防衛。






「宮田!その髪早く戻して来いって言ってるだろう!! それにその化粧!!何度言ったらわかるんだ!」


先生達はあたしを見度に口うるさく言ってくる。




「別にいいじゃん!!」



それが口癖になっていた。