次の日には病院から帰れたけれど、あたしはそれから2日間学校を休んだ。




学校へ行くのは気が重かった。

うちの学校の制服、夏服でも長袖ブラウスか半袖、両方あって良かった。

手首の包帯隠せる。


あたしは迷わず長袖ブラウスを着た。





台所へ行き、朝ごはんを食べる。


「奈緒、何かあったらすぐ電話しなさいよ。」


お母さんが言う。


薄々、学校で何かあったんだろうという事は分かっているんだろう。


「…大丈夫だよ。お母さん。」


あたしは、これ以上家族に心配かけたくなかった。



「行ってきます!」



できる限りの笑顔であたしは家を出た。