熱いシャワーを頭から浴びる。


自分がほんとに嫌になった。


また涙が出てくる。


お風呂から上がり、髪を乾かそうと洗面所に行った時、洗面台に置いてあるカミソリが目についた。


「…………。」


あたしはそれを手に取り、再び浴室へ入る。


あたしなんて、いなければよかったんだろうか…。


左の手首にカミソリを当て、左から右に軽く滑らせた。


手首についた跡からはうっすらと血が滲む。


意外と痛くなかった。


2回目は、ためらうことなく、手首を切り落とすつもりで、深く深く切った。


一瞬、真っ白な傷口が見えたかと思うと、すぐに血が溢れてきた。


体中の血が全部流れてしまうんじゃないかと思うくらい。









そのまま、あたしの意識は途絶えた……―。