家に帰り着いたあたしは、ベッドに潜り込み、泣いた。


ごめんなさい…

ごめんなさい…。


みんなあたしが悪いんだ…。


楓ちゃん達にウザがられても、詩織ちゃんに嫌われても、当然だ…。




「奈緒~!早くお風呂入っちゃってよ~!」


お母さんの呼ぶ声であたしは目を覚ました。


いつの間にか寝ちゃってたんだ…。


もう22時半…。


あたしは起き上がり、着替えを持って階段を降りた。


お風呂場へ行くには台所の横の廊下を通る。

あたしが通りがかると、洗い物をしていたお母さんが言った。


「まったく。あんたはごはんも食べないで…。読んだのに降りて来ないし。」


「…ごめん。頭痛くて寝とった。」


「熱は!?」


お母さんが心配そうに言う。


「もう大丈夫やっけん。」


それだけ答えてお風呂場へ向かった。