朝、昨日の事があって、集合場所へ行くのは気が重かった。


「遅いよ~。奈緒。」


ゆっくりゆっくり歩いて来るあたしを見つけて、楓がそう言った。

もうみんな集まってて、あたしが最後だった。


「遅くなってごめんね。」


あたしは班の子達にそう言った。


「奈緒~。昨日具合悪かったって、大丈夫と~?」


楓が珍しくあたしの隣を歩いてる。

いつもはみなみと先に行っちゃうのに…。

「もう今日はきつくないと?」


楓が優しい…。 あたしは何だか嬉しくなってしまった。


「うん!もう大丈夫ばい!!かなり元気♪」


楓にとびきりの笑顔で答える。






あたしってバカだなぁ。