あたしはそのまま麗香先輩の家に行った。

いつものように、部屋で麗香先輩はタバコを吸いながらくつろいでいた。


「お。奈緒どした?」


あたしは麗香先輩にも全部話した。






「バカ野郎!!」


話が終わると麗香先輩はあたしをビンタした。


あまりの痛さに頬を押さえる。


「お前、ほんとにバカだよ!お前がリスカした時も親にめちゃくちゃ心配かけたんだろ!?
今回は万引き!?いくらムシャクシャしたり嫌な事があったって、やっていい事と悪い事があるだろうが!」


麗香先輩はタバコを灰皿に押し付けながらあたしに言った。


麗香先輩が怒るのは当たり前だ。あたしがした事は、立派な犯罪。