あたしは店内へと入る。




「君、昨日の…」


レジに立っていた店長がすぐにあたしに気付いた。




「昨日は、すみませんでした!!」


あたしは頭をさげた。


「えっ??」


店長は驚いたような表情をした。


そして、もう一人いた店員にレジを任せ、あたしを事務所に案内した。



「驚いたよ…ちゃんと謝りに来てくれたったい。」


店長はあたしの前にコーヒーを置きながら言った。



「昨日はあたし、黙ったままで、何も言わなかったから…。
このままじゃいけないと思って。」



「そっか…。」



「昨日は本当にすみませんでした!謝って許してもらえるようなことじゃないと思うけど…。あたし、本当に最低なことしました。」



「もういいよ。頭上げて。」


「え?」


頭をあげると、優しい笑みを浮かべた店長がいた。