季節はすっかり秋に変わっていた。


楓達の態度は相変わらず。


あたしを呼ぶのに来たら無視。


…なら呼ばなきゃいいのに。


「ねえ、そういえば、奈緒どうしてるかなぁ?」


昼休み、突然楓がそう言った。



…何??あたし、ここにいるじゃん。


「そ~だよねぇ。奈緒どっか行っちゃって、もう3ヶ月くらい経つもんねぇ~。」

綾も言う。


…何?? 何?


「…何言ってんの?」


喉の奥からかすれた声が出た。


「ね!今何か聞こえた!?奈緒の声っぽかったよね!」

…真子?何言ってんの?