中学校2年、
俺は親の仕事の都合で
県外に引っ越すことになり、
誠也達とも別れを告げた。


「また、いつでも戻ってこいよ。」
「俺らはいつも待ってるし。」
「お前のこと忘れるなんて思わねえ事だな。」
なんて、笑いながら無邪気に
嬉しいことを言ってくれたあいつら。



そんなことを言われて、
中学校に入って
初めて心から笑えた瞬間だったかも、
なんて今じゃ思う。