「……剣道部のマネージャー、またやってみないか?」
「ふぇ??」
いきなりの片桐くんの言葉に、おもわず変な声を上げてしまう。
剣道部の…マネージャー?
「い、いいのっ!?」
「……俺は、ただヤキモチをやいてただけだから…」
「ヤキ…モチ?」
「高遠と一緒にいるところを、なるたけ見たくなかったんだ…」
片桐くんはそう言って、ピタリと足を止めた。
それにつられて、私も足を止めてしまう。
「それって…っ」
「高遠との縁談の話しが持ち上がってるって分かった時から…さらにこの気持ちはヒドくなった」
片桐くんは顔を伏せて、独り言のように話しを進めていく。