「美羽ちゃんの家に電話したんだけど、親御さんとは連絡がとれなかったって先生が言っていたわ」
「あ、今日はお母様たちはお出掛けするって言ってたから…」
「そう…」と言って、ミサキさんは私が横になっているベッドの真横の椅子に座った。
「あの、今は何時なんですか?」
「え、ああ…今は四時半よ」
「四時半?四時…」
………ん??
「よ、よよ四時って…お昼の四時ですか!!?」
「そうよ?もう帰ってる学年もあるみたいだけど…何か今日、大事な授業でもあった??」
「美羽ちゃんがあまりにも気持ちよさそうに寝てたから、起こさなかったんだけど…」と言って、ミサキさんは不安そうに私の顔を見つめる。