振り返ってみると、やっぱりそこにはミサキさんがいて…

だけど何故か、視界がおぼつかない。

そしてそのまま、重力に従って地面に倒れていく。


「美羽ちゃんっ!?」

「―――っ…」


そのままバタリと、私は倒れてしまった。

最後に聞こえたのは、必死に私の名前を呼ぶミサキさんの声で……


「……片桐…くん…」


もう少しでいいから、片桐くんと話したかったな…

私はそんなことを思いながら、意識を徐々に徐々に手放した―――…